当ブログでは、大阪の魅力(特に北摂地区)を細々と発信しています。特に、あまりメジャーではないですがキラリと光る「へ~そうだったのか!」的なスポットに着目します。
今回ご紹介するのも知る人ぞ知る北摂のすごい場所。兵庫県川西市にある「三ツ矢サイダー発祥の地」です。しかも三ツ矢サイダーには、源氏の歴史とも密接な関係がありました!
三ツ矢サイダー発祥の地
能勢電鉄(阪急グループ)の平野駅の近くに、三ツ矢サイダー発祥の地があります。
三ツ矢サイダーは明治時代に宮内省が平野鉱泉を用いて炭酸水の工場を建造したことで始まります。元々の名称は「三ツ矢平野水」。その後、様々な経緯を経て、現在はアサヒ飲料株式会社から販売されています。
三ツ矢の伝説
「三ツ矢」の名は、平安時代に起源を持ちます。摂津源氏(源平合戦の源氏!)の祖、源満仲が住吉大社の神託に従い三つの矢を放ち、矢の落ちた多田に城を建てたという伝説から始まります。矢を探す功績の大きかった部下に与えられた姓と家紋が「三ツ矢」でした。多田神社には三ツ矢サイダーの自動販売機と、詳しい伝説の記載があります。
多田神社境内の自動販売機
つまり、このあたりは平安時代にもさかのぼる古い歴史のある場所ということです。
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三ツ矢サイダー発祥の地は能勢電鉄沿いにあります
能勢電鉄の車窓からも見えますし、阪急マルーンとのコラボ写真も取れます。
能勢電鉄(阪急と同じ車両)の阪急マルーンと三ツ矢サイダーと記された白い塔との対比が絵になります。
こちらは最寄りの能勢電鉄平野駅。1913年(大正2年!)開業。
能勢電鉄から宝塚本線へ乗り入る、日生エクスプレス停車駅(梅田直通・ラッシュ時のみ運行)です。
能勢電鉄平野駅は梅田から直通最速で31分程度です。ただし、川西能勢口駅で乗り換えると45分程度かかってしまいます。
宝塚本線の川西能勢口駅から、川越え山越えようやく到着する駅ということもあって、日生エクスプレスで梅田駅まで30~35分圏内にありつつも、ずっと田舎に感じる環境です。駅前にもお店はあまり多くありません。
能勢電鉄本社が駅前にあります。
三ツ矢サイダー発祥の地へのアクセス
平野駅から北に少し歩いたところにあります。
専用の駐車場はありませんが、すぐ前の敷地がホームセンターになっています。
2018年に開通した新名神高速道路もすぐ近くを通ります。また、近場のおすすめスポットとして多太神社もあります。
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まとめ
いかがだったでしょうか?現在は完全に全国区の三ツ矢サイダー。そのルーツは今や片田舎となってしまった川西市平野にありました。しかも、源氏とも密接に関係しています。
多田神社、多太神社、能勢妙見山など、近隣の関連スポットとあわせて日帰り小旅行はいかがでしょうか?
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