当ブログでは、主に北摂地域の魅力を細々と発信しています。本日は、大阪梅田から電車で30分ほどの、宝塚市の清荒神をご紹介いたします。
真言三宝宗 清荒神清澄寺
いわゆる阪急沿線の「西国七福神」の一柱にもなっている、火の神・台所の神の「荒神さん」です。西暦869年創建、宇多天皇より「日本第一清荒神」の名称を与えられました。
阪急宝塚線「清荒神駅」からの参道が素敵です!
清荒神・参道
清荒神駅からちょっとした商店街を抜けたところに鳥居があります。
標準的な明神鳥居です。
その先もまだまだ参道が続きます。
こういう風景をいつまでも残して欲しい!
中国自動車道の高架をくぐります。別世界への入り口のような変な感覚です。
いかにも神社の参道っぽいお店がとても良いです。昔ながらの風景 ( ´艸`)
山門~境内
駅から山門までたどり着くのも、軽い運動になります。
境内案内図。
七福神の布袋尊、いわゆる「ほていさん」が左右におられます。
布袋は実在した伝説的な仏僧が由来とされますが、日本では禅画の題材として鎌倉時代から世に広まり、のちに七福神の一柱となりました。
清荒神では三宝荒神の眷属ともされています。
もともとは弥勒菩薩(マイトレーヤ)の化身とされていたとのこと。日本的な神仏融合の変遷が垣間見れて、興味深いですよね。
境内の社
本堂には、本尊大日如来像、不動明王像、弘法大師像、四天王像が祀られていますが、境内にはそれ以外にも神さまがいっぱいです!
こちらは拝殿。
護宝堂。
神変大菩薩。石造りの社が印象的です。
宝稲荷社。
こちらが本堂。
かまどの神・三宝荒神とは・・・
清荒神は、「火の神・台所の神」として、ここで受け取ったお札を台所の神棚に祀るなどの信仰があります。
さて、そもそも三宝荒神とは何なのでしょうか?
三宝荒神は、日本仏教特有の信仰対象の一つとされます。その成り立ちはとても興味深いです。
日本古来の荒魂(神道における二面性の一つ:荒々しい側面)に、古代インドにルーツを持つ夜叉神の形態が取り入れられ、神道・密教・山岳宗教などの様々な影響を受けて成立したとされます。自然崇拝の古神道+神道+インド神+仏教の混成的概念といえて、とても日本的な神さまのように思います。
箕面勝尾寺にも、三宝荒神がおられました。
勝尾寺が「日本最古の三宝荒神」で、清荒神が宇多天皇から「日本第一清荒神」の名称を授けられて有名になった、という理解でいいのかな~?
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こういった日本独自の文化は、これからも守られていけばいいですよね!台所に神棚をつくって、かまどの神を祀ろう!
アクセス
清荒神清澄寺へのアクセスです。
阪急宝塚線・清荒神駅から徒歩約15分程度。参道のお店を散策しながら歩くのも楽しいと思います!
参考までに、清荒神駅にはこれくらいの数のコインロッカーがあります(大阪梅田行ホーム側)。
まとめ
いかがだったでしょうか。清荒神清澄寺をご紹介いたしました。
門前街となっている参道を通り抜けて約1.2km、ちょうどお散歩にも良い距離ですよね!
是非「かまどの神」をご参拝いただければ幸いです。
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