本日は、当ブログ好評記事「南海トラフ地震が起きたとき、大阪はどうなるのか?」に引き続き、名古屋の情報をまとめたいと思います。
これだけみれば、南海トラフ地震の規模・津波が丸わかり!防災グッズまとめと併せてごらんください。
東京についての情報は、こちらをご覧ください:「南海トラフ地震が起こると富士山は噴火するのか?東京はどうなるのか?」
津波はいつ到着?南海トラフ地震が起こると、名古屋はどうなるのか?
京阪神より被害甚大!南海トラフ地震の名古屋近郊の被害
気象庁のHPに記載されている南海トラフ地震の震度や津波の高さは以下のようになっています。
気象庁HPより引用
京都~大阪~神戸のあたりの想定震度が、震度5強~6弱であるのに対して、名古屋は震度6強となっており、名古屋地区のほうが被害が大きい可能性があります。なお、津波の高さは大阪湾と伊勢湾最奥部で2~5mと同等です。
(太平洋に直面している地域では10~20m(!)と見積もられていますので、該当地域の方はくれぐれもご留意ください。東海地域では三重県、三河~浜松近隣)
以下、名古屋市を中心に南海トラフ地震の影響をみていきましょう。
南海トラフ地震による津波:名古屋市への影響のまとめ
名古屋市のHPに各市域の震度、液状化の可能性、津波の影響についてよくまとめられた資料がありますので、ご覧ください。
また、一般向けの資料としてはこれがカラーで分かりやすいです。
当記事では、津波と浸水について主にまとめたいと思います。震度はいくつで、津波はどれくらいの時間で到達するのでしょう?
ポイントは以下のとおりです。
- 地震の規模:マグニチュード9.0(津波9.1)
- 最大震度:震度7
- 津波到達時間(津波高30センチメートル):最短96分(港区)
- 津波水位(T.P) 注1:最高3.6メートル(港区)
- 津波高 注2:最大2.4メートル(港区)
津波の到達は、地震発生から約96分と推定されています。
大阪では津波の第一波到達が約120分と推定されていますので、少し早めです。
ですが、地震発生直後、約1時間半は猶予がありますので、その間に安全な地域へ避難をご検討ください!
(写真ACより引用)
地域ごとの地震・津波の情報
それでは、次に名古屋市の地域ごとの地震・津波の情報をみていきましょう。
図の引用元は震度分布・津波高等(名古屋市)です。
名古屋市の地域ごとの震度
「過去の地震を考慮した最大クラス」のシミュレーションと、「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」のシミュレーションの二つが資料には掲載されていますが、”悪い方のシミュレーション”である「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」のほうの図を参照することとします。
震度分布は伊勢湾沿岸部で震度6強~7、内陸部で震度6弱程度と見積もられています。港区と南区のあたりで震度7の可能性があります。また、震度6弱になるのは西区、中区、熱田区、瑞穂区あたりより内陸部です。
名古屋市の地域ごとの津波の情報
続いて、津波の情報をみていきましょう。
まずは津波の到達時間です。金城ふ頭が最速で津波到達時間は96分とされています。それ以外の地域では100分前後となっています。
次に、津波はどこまで内陸部に到達するのでしょうか?
30cm程度までの浸水が想定されているのは、上図の区域です。港区・中川区はほぼ全域が浸水、中村区、熱田区、南区は部分的に浸水が予想されています。
この地図にランドマークを重ねて表示してみますと、このようになります。
名駅、金山駅、熱田神宮は浸水ラインのギリギリ安全域側となっています。
なので、目安としては東海道本線よりも北側(東側)に避難するのが、津波に対しては比較的安全な地域と思われます。
震度分布・津波高等より資料引用
事前避難の地域
このように、南海トラフ巨大地震の発生から名古屋地区まで津波が到達するのに約1時間半の猶予があります。この期間に、特に東海道本線より南側の地域の方は避難をされるのが安全かと思いますが、名古屋市では特に下記地域に事前避難が推奨されています。
すごく細かく地域ごとに区別されていますので、該当地域の方は特に安全確保を優先してくださいね!
南海トラフ地震のとき栄のあたりはどうなるのか?
大阪は南海トラフ巨大地震により、メイン通りたる御堂筋付近までの浸水が予想されており、経済的ダメージは計り知れないものと予想されていますが、名古屋最大の繁華街である栄はいったいどうなるのでしょうか?
上記資料の通り、栄の推定震度は最大で震度6弱、津波による浸水被害は想定されていません。
しかしながら、液状化現象の被害からは逃れられないようです。
液状化可能性「大~中」と「小」の境界線が、おおむね久屋大通あたりとなっております。栄も液状化現象には巻き込まれると想定しておいた方がよさそうです。
巨大地震と津波を生き延びた後に起こること
さて、南海トラフ巨大地震と、それに伴う津波を生き延びたあとも、苦難は続きます。その理由は、ライフラインの寸断です。
大阪市の資料には、上水道はいつまで使えないのか、下水道はいつまで使えないのか、電気はいつまで使えないのか、ガスはいつまで使えないのか、携帯電話はいつまで使えないのか等といった具体的なシミュレーションが載っています。詳しくは下記記事にまとめていますので、ご参照ください。
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南海トラフ地震が起こったとき、大阪はどうなるのか?
さて、本日は大ネタ、「南海トラフ地震が起こったとき、大阪はどうなるのか?」という ...
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残念ながら名古屋市の情報には、そこまで踏み込んだ資料は少なくともこの記事作成の時点で見つかりませんでした。
しかしながら、数日間は水なし、トイレなし、電気なし、食料なしの状態が続くと想定しておいた方がよいでしょう。特に、南海トラフ巨大地震は広範囲に及ぶ災害が予想され、静岡から西の太平洋沿岸の都市機能は壊滅すると思われます。名古屋だけの問題ではないのです。したがって、すぐに救援がやってくる可能性は低く、少なくとも数日間は自助努力にてサバイバルする必要があるでしょう。
以下、巨大地震と津波を生き延びた後にサバイバルするために防災グッズの情報をまとめておきますので、お役立てください!
一人一セット、防災グッズの基本!緊急時持ち出し用の防災セットのまとめ!
まずは必須アイテム、緊急時持ち出しのバックパックをまとめます。一目で比較できる一覧表がこれ。
メーカー | 金額 | 保存水 | 保存食 | 保存期間 |
①Defend Future | 1人用 13800円
2人用 19800円 |
(1人用)500ml×4
(2人用は×8) |
(1人用)レトルトご飯3食分(2人用は6食分)
保存用ようかん |
5年保存可 |
②防災防犯ダイレクト | 20800円 | 500ml×4 | カンパン3缶 | 5年保存可 |
③HIT防災グッズ | 5280円 | 500ml×1, 野菜ジュース1本 | カンパン1缶 | 5年保存可 |
④岸田産業 | 1人用 13500円
2人用 19800円 |
(1人用)500ml×3
(2人用は×6) |
(1人用)レトルトご飯3食分(2人用は6食分)
保存用クッキー |
7年保存可 |
⑤アイリスオーヤマ | 19800円 | 2L×2本 | レトルトご飯9食分 | 5年保存可 |
⑥Safety Plus | 1人用 17800円
2人用 19800円 |
(1人用)500ml×3
(2人用は×6) |
(1人用)カンパン2缶、レトルトご飯1色分
(2人用は倍量) |
5年保存可 |
では、順に詳細を見ていきましょう。
①Defend Future防災セット(1人用 13800円、2人用 19800円)
保存水が500ml×4本、保存食はレトルトご飯が3食分、冷たくてもおいしいカレー1袋、保存用のようかん6個が入っています。5年保存可能。
水タンクあり。
ラジオは乾電池対応で、手回し充電も可。懐中電灯機能もあって、スマホ充電可能です。個人的にはヒートパックが高評価です。
大容量リュックのため、着替えなどを追加で詰め込むことができる余地があります。追加で自分で持ち運びしたいものが多い人には、嬉しいですね。
公式サイトでは、詳しい商品情報が掲載されています。大阪の会社のようですので、当ブログとしては一押しとさせていただいています。
②防災防犯ダイレクト:地震対策30点セット (20800円)
今回比較したリストの中では最高値の20800円。
保存用飲料水は500ml×4本、保存食はカンパン3缶。温め用のヒートパックもついています。5年保存可能。
ソーラー充電・手回し充電ができる高機能ラジオあり。スマホの充電もでき、LEDライトで懐中電灯変わりにもなります。
応急処置グッズに加えて、カイロあり。ローソクがついているのもユニークな点です。
あと、被災者の声を参考にしたということもあり、枕やアイマスク、スリッパなども入っており、避難所生活も視野に入れた品ぞろえになっています。
③HIH防災グッズ(5280円)
飲料水は、保存水500ml1本とカゴメの保存用野菜ジュース1本、保存食はカンパン1缶というミニマム仕様。5年保存可能。
懐中電灯も普通のもののようです。金額的にもお手軽であり、ミニマムな持ち出し用としてはコスパ優れているかも知れません。
④岸田産業防災グッズ (1人用13500円、2人用18900円)
リュックは同じようなので、コスパの問題から2人用の方がお得そうです。
飲料水は保存水500ml×6本(2人用)、レスキューライス6食分(2人用)。保存用クッキーも2袋あり。いずれも7年保存可能の優れもの。
水タンクあり。
ラジオはUSB,乾電池の他に、手回し充電、ソーラー充電可能という優れもの。スマホ充電機能もあります。
さらに、使い勝手のよいカート付きリュックというのが特徴です。
⑤アイリスオーヤマ防災リュック(19800円)
保存水は2L×2本、保存用の尾西のごはんは3日間想定の9食分。5年保存可能です。
水タンクあり。エアベッドがちょっと凄いです。
高齢者でも使いやすいカート付き、物入れも充実したリュックです。
⑥Safety plusの防災セット2人用(21種42点:19800円)
防災グッズ専門店セーフティプラスの防災セット2人用(21種42点)。
⑦非常時にも野菜が採りたい!カゴメの野菜の保存食セット(4298円~)
こちらは野菜特化型の非常食。普段使いにも優れていそう。
5年保存、7年保存も可能な非常用保存食!
つづいて非常時に使える保存食のまとめです。
「保存力」のみならず、「使わなかったときに普段使いはできるのか?」「軍隊が使うような真のサバイバル食はあるのか?」「自分で買う機会は少ないのでギフトで送れば喜ばれるのではないか?」という視点で、下記記事をまとめていますので是非ご参考ください。
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【最強の保存食リスト】南海トラフ地震に備えて、最強の保存食とは何かということを真面目に考察してみる
みなさん!南海トラフ大地震は、2030年~2040年ごろにかなりの高確率で起こる ...
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この中から一つだけチョイスするとすれば、これでしょうか?
アウトドアにも使えるし、スマホの充電器としても使える、小型軽量の懐中電灯
「電気がなくなる」という事態において、夜の闇を生き抜くのに懐中電灯は必須です。
けれども、アウトドアや夜の散歩などの普段使いもできる懐中電灯であれば嬉しいし、さらに緊急時の充電器としても使えるような魔法のような懐中電灯はないのだろうか・・・ありました!笑
エレコムの「懐中電灯・ランタンになるバッテリー」は、個人的に超絶おすすめ懐中電灯です。
小さく軽くて持ちやすいうえに、ペットボトルとのコネクタもついていて、水を入れたペットボトルに差し込むと、このように発光します!
簡易のランタンとして使えるのです。これは本当に便利!
また、スマホの充電器としても使用できます。
エレコムダイレクトショップ:懐中電灯ランタンになるバッテリーの購入はこちら!
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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防災にもアウトドアにも役立つ超優秀な懐中電灯!ランタンにもバッテリーにもなる優れもの
みなさん、南海トラフ巨大地震も迫りつつあると言われるなか、防災対策はバッチリでし ...
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盲点となりがちなその他防災用の便利グッズ!
防災靴
南海トラフ巨大地震と津波を生き延びたはいいが、その直後は瓦礫やガラス片の上を歩かないといけない状況となっているはずです。
そう、足下の安全を確保できてこそ、サバイバルできるのです。
これ、意外と忘れられがちだと思いますが、大切なことなのでここで強調しておきたいと思います。防災靴のまとめです。
笛
続いて、万一瓦礫に埋まってしまい、助けを求めないといけなくなってしまった場合、どうすれば良いのでしょう?
大声で叫ぼうとも、誰も助けに来ない。声は遠くまで届かないし、すぐに枯れてしまいます。
そんなときに役に立つのが「笛」です。
発電機(非常電源・蓄電池)
そしていよいよ避難生活長期戦の準備!発電機があれば百人力です。これは南海トラフ地震以外にも役立つことがあるかも知れませんね!
こちらもご覧ください。
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南海トラフ地震をいかに生き延びるか【最強の防災グッズまとめあり】
当ブログでは、以前に「南海トラフ地震が起こったとき、大阪はどうなるのか?」という ...
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まとめ
南海トラフ巨大地震が起こると名古屋はどうなるのか、というテーマで記事をまとめました。
ポイントは以下です。
・震度は6弱~7
・津波の到達は地震発生から90~110分ほど
・東海道本線より北側(東側)までは津波は到達しない
・ただし、液状化現象は栄を含む広範囲で起こる
防災グッズのまとめも併せて記載しておりますので、ぜひお役立てくださいね!
来るべき南海トラフ巨大地震をともに生き延びましょう♪
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南海トラフ地震が起こったとき、大阪はどうなるのか?
さて、本日は大ネタ、「南海トラフ地震が起こったとき、大阪はどうなるのか?」という ...
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