その昔、織物技術を身につけるために中国は呉の国に渡った猪名津彦(いなつひこ)命がおりました。
帰国の際に、4人の姉妹を呉王に乞い、連れて帰りました。そのうちの一人、呉服媛(くれはとりのひめ)が奉られています。
呉服媛死去の後、仁徳天皇がこの地に神社を建てたといわれます。現在の阪急宝塚線池田駅の近くです。
呉羽(くれは)神社:大阪府池田市
呉服神社は池田市の歴史そのもの!
呉服(ごふく)にまつわりますが、くれは神社と読みます。公式な記録はありませんが、仁徳天皇の治世から推定するに、西暦389年ごろと思われます。おお!古い・・・
しかし、あれ・・・?三国時代の「呉」は222年~280年とされているので、時代が少し合わないな・・・。西暦300年台だとすると、中国は東晋と五胡十六国時代になりますね。神社公式HPにも創建時代のことは詳しくは書かれていないので分かりません。誰か詳しい人がいたら教えてください!(><)!
しかし、当ブログ的には、この記録から着目すべき点は二つと思います。
①「池田」という街は、西暦300年台から存在した古い街であるということ!
②中国に渡ったのは猪名津彦(いなつひこ)。猪名川の語源か?
(ただし、箕面の為那都比古神社[いなつひこじんじゃ]との関連性は不明)
うむ、面白いぞ!池田市。
阪急電車高架沿いの明神鳥居と参道
阪急の高架に沿って、呉服神社の鳥居があります。標準的な明神鳥居です。阪急電車がかすかに映っています。
参道周囲は普通の住宅街。街の中に溶け込んでいる。
本殿と境内:ちょっとした竹林もあり!
赤を基調とした社殿です。祭神は呉羽媛(くれはとりのひめ)と仁徳天皇です。
それほど広くはありませんが、きれいに整備されています。
神社内から阪急電車が見えます。しめ縄と阪急電車のコンビネーション。
社殿の裏側にあるミニ竹林。縦構図の緑と太陽の光が美しや。
御利益
その由来から復職関係者の信仰を集めています。
公式HPによると、下記祈祷を行っています。
新年祈願、家内安全、商売繁盛、合格、厄難消滅 など (年中)
出張祭 地鎮祭、新居清祓い、井戸祓い など (要予約)
また、阪急沿線沿いの「西国七福神巡り」の一角です。西国七福神についてはまた特集いたします。
呉服神社へのアクセス
」
阪急池田駅から徒歩4分
専用の駐車場はありません
まさに池田の発展とともに歩んだ神社といえます。
呉羽(くれは)神社:お正月の風景
お正月の雰囲気の写真も掲載しておきます。
立派な門松です。
西国七福神の恵比寿神。
ぜひご参拝ください!