当サイトでは、北摂地域の魅力を細々と発信しています。北摂には「全国的にはそれほど有名ではないけれど、実はかなり凄い場所」がたくさんあります。ここもある意味ではそうでしょう。
兵庫県川西市にある満願寺は、多田に発祥の地を持つ清和源氏や足利将軍家とも密接な関係を持つパワースポットです。
摂津国満願寺(川西市):清和源氏や金太郎とも関連する歴史的名所
奈良時代に勝道上人が日本全国に創建した「満願寺」のうちの「摂津国満願寺」にあたります。
「信者すべての願いは必ず聞き届けるという満願の仏の功徳をもって大衆を救おう」
時は流れて平安時代、多田院を創建した源満仲(清和源氏の源流)が帰依して依頼、源氏一門の祈願所として栄えました。その伝統は清和源氏の流れをくむ足利将軍家にも引き継がれました。江戸時代以降徐々に衰退していくことになりますが、まさに武家時代の保守本流として栄えてきた寺院の一つと言えます。
山門:仁王像のゲートをくぐる
立派な造りの階段の先に、山門があります。
この絵になる山門!満願寺のシンボルともいえます。山門にある仁王像は、多田院が神仏分離によって多田神社になった際に当寺に移されました。明治時代の神仏分離とは一体なんだったのか・・・でも、そのおかげでこの山門ができた。
裏側からみた山門。別世界への入り口みたい。
長い参道:ゆるやかな下り
山門の先はゆるやかなくだり。緑に包まれた道が続きます。
紅葉にはまだ早いですが、きれいですね。
お心付け100円が入山料。
境内
石段をふんだんにつかった立派なお寺です。正面が金堂。
青もみじが映える、弘法大使像。
プチハイキング:多田神社へ、四国88箇所巡り、里山
本堂左手奥に、多田神社へのハイキングコースの入り口があります。
-
多田神社は武家の聖地!
本日は、太古の昔より武家に関連する多田神社を取り上げたいと思います ...
続きを見る
こちらは、本堂右手奥の四国八十八箇所めぐり。この奥に、坂田金時(金太郎伝説)のお墓があります。
里山への道。
ちょっとした山里の探索も楽しめます。
満願寺カフェ:お寺で喫茶
また、このお寺の最大の特徴は、カフェを備えているところでしょう。参道の途中にあります。
駐車場にも「お寺で喫茶」ののぼりがたっている。
満願寺へのアクセス
満願寺へのアクセスです。地図の通り、駅からはちょっと遠い。距離もあるし、坂も登るので、徒歩ではかなり大変です。バスで行くなら、阪急ひばりが丘花屋敷駅から「150番愛宕原ゴルフ場行き」に乗って、6個目のバス停「満願寺」で下車です。でも、バスは1時間にだいたい2本しか出ていないです。
アクセスには自動車の方が便利!20台くらい駐車できる無料駐車場があります。
公式HP: 満願寺
ということで、今度のお休みは、北摂の歴史とも密接に関係する知る人ぞ知る名所「願いの叶う満願寺」へのご参拝は如何でしょうか?お寺カフェやプチハイキングと組み合わせれば、半日ぐらいは十分ゆっくりできます!