「おおさかのてっぺん」こと大阪府能勢町には、日帰りハイキングにちょうどいい低山がいくつもあります。本日は、大阪府能勢町にある歌垣山(553m)のハイキング情報をまとめます。
能勢の里山・歌垣山ハイキング
国道477号線から歌垣山をのぞむ。
万葉の時代より、男女が集まり歌合せが行われたとされる歴史ある山です。つまり、万葉時代のparty peopleの集う場所だったということか・・・今は大阪の山奥でそんな面影は全くありません。
国道477号線沿いの登山口からの登山道
堀越峠側からも登山道がありますが、今回は国道477号線沿いからのアプローチをご紹介いたします。
国道沿いに建つ登り口の碑。能勢の誇る名酒・秋鹿酒造の本店近くです。
歌垣山の詳しい説明が書かれています。
(抜粋)
当地は、遥か縄文時代の遺跡をはじめ、5~6世紀ごろに作られた五十基余りの古墳が分布し、古代文化が花開いた土地柄です。人が増し、田地が広がり、共同体をますます確かなものにするために、神を祭祀する斎庭が必要となり、その斎庭の一つが歌垣山であったと考えられます。
今でこそ大阪の僻地でありますが、なんと縄文時代から文化が花開いた土地であるというのは、驚きを禁じえません。能勢・豊能にはまだまだ底知れぬ魅力があります。
おおさか環状自然歩道の一部になっています。
大阪府は、こういうトレッキング路を観光資源として整備・宣伝してはどうでしょうかね?
のどかな田舎道を登っていくと、山への入り口があります。
渓流沿いの「谷」をひたすら登っていく感じです。
渓流沿いは石段になっているのですが、この石段がやたら滑るのでちょっと危険です。登山靴あった方がいいと思います。渓流から離れてからはこんな感じの木立の中をひたすら登っていく感じ。
倒木や瓦礫が積み重なる薄暗い道ですが、古代人も往来したかと思うとなかなか感慨深きハイキングコースです。
薄暗い谷底の木立を縫って登っていく感じで、途中展望は開けません。倒木もあり。
尾根沿いの道に出るとようやく少し明るくなります。左へ行くと「男山」、右へ行くと「女山」。
男山側は歌垣山公園の碑が建っています。
こういう赤茶けた土は、北摂山系の山に多いように思います。
男山側の展望台。一応、トイレもあります。
歌垣山の説明と碑。
登山口から約40分。西側の展望が開けます。
歌垣地区の展望良好・・・夕空が映えます。
一方の女山側の山頂はこんな感じ。
三角点はこちらにあります。
展望台が設置されていますが、あまり展望は開けません。
亀岡方面の展望。
おおさか環状自然歩道に沿って、南の堀越峠側へ降り、そのまま妙見山奥の院方面へ縦走するルートが一般的かと思いますが、今回は来た道を戻ります。
山頂から約20分で下山。
歌垣山へのアクセス
歌垣山の場所はここです。
ハイキング道としてはお手軽な規模のものですが、最大の問題点はアクセスが悪いことです。車かバスでないとアクセス困難な地域にありますが、特に専用駐車場があるわけでもなく・・・
バスもこんな感じで、やる気なし・・・平日は1時間に1本以下、休日は運休です。
平日であれば、妙見口駅からバスで来ることができます。
まとめ
本日は大阪府能勢町の歌垣山の国道477号線沿い登山口からのルートについてまとめました。
登り約40分、下り約20分でハイキング道としてはお手軽ですが、アクセスが困難なのが問題点です。
登山道は展望が開けない渓流沿いの薄暗いコースになっていますが、山頂から西方面の展望は良好です。
おおさか環状自然歩道の一部となっており、能勢の山めぐりをされる方のご参考になれば幸いです。