本日は久々に阪急沿線の西国七福神、蛍池の圓満寺(えんまんじ)をご紹介いたします。
雨の新緑の季節のしっとりした雰囲気の写真とともにお楽しみください。
曹洞宗・圓満寺(えんまんじ)は西国七福神の福禄寿(ふくろくじゅ)を祭る古刹
由緒
いまやすっかり住宅街の中にあるといった雰囲気の圓満寺ですが、その歴史は古いです。
南蛍池の丘に建つ当寺は、天平元年(729)行基菩薩がこの附近の新免の庄を中心に建立した金禅寺という大伽藍の一宇であったとされ、度重なる災禍により焼失、後年現在の地に再建され、禅曹洞宗に改めて延年山圓満寺と称しております。
公式HPより
創建は729年と推定され、「行基」が関与したとされています。
では、風景をみていきましょう。
新緑の圓満寺の風景
新緑の時期の雨の日にお参りいたしました。しっとりとした雰囲気に、緑が映えます。
山門と、脇にある樹木がなんとも言えないいい味を出しています。
公式ホームページには豊中新百景に数えられる桜と紅葉がきれいとありますが、新緑の雰囲気も最高です。
本堂。本尊は阿弥陀如来坐像、左側に福禄寿尊が祭られています。
福禄寿は七福神の一角ですが、道教の神でもあります。
松島稲荷大明神。
鐘楼をのぞむ。
蛍池駅に近い側からのアプローチ。雨と新緑のしっとりした雰囲気です。
その他、ベースボールに「野球」をいう日本語訳をつけた中馬庚(ちゅうまかのえ)のお墓があります。豊中と野球の繋がりは意外と深い。
豊中・新免とは?
今でこそ小さなお寺となっていますが、かつては公式HPの解説にあるように新免の庄の金禅寺の大伽藍の一部であったとの説もあります。
「新免の庄」とは何でしょうか?
当ブログおなじみの明治42年測量の古地図で見てみましょう。
今昔マップ on the web(http://ktgis.net/kjmapw/index.html)より地図を引用しています。
赤が圓満寺、青が新免村です。新免は現在の豊中本町にあたる地区になっていますが、明治42年の時点では豊中の中心地は岡町~桜塚付近で、新免は小さな集落となっています。平安時代にはこの地区に大きな寺院があったのでしょうか?
ちなみに、新免村のすぐ隣には、「北摂のおいなりさん」こと豊中稲荷神社もあります。
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桜塚付近には古墳もありますし、北摂の地は地味に歴史ロマンがいっぱいです( ´艸`)
まとめ
本日は、阪急宝塚沿線の西国七福神「圓満寺(えんまんじ)」についてまとめました。
桜や紅葉もきれいですが、雨の新緑のしっとりとした雰囲気も素敵でした。
ぜひお参りください!