本日は阪急宝塚線沿線の「西国七福神」の一角、曽根の東光院・萩の寺の様子をまとめてみます。
西国七福神:東光院・萩の寺
豊中・曽根の住宅街にある萩の寺は、歴史上の著名人も多く関与する古刹!
奈良時代の高僧、行基をはじめ、数々の歴史上の著名人とゆかりのある東光院ですが、当ブログ的には「西国七福神」の第一霊場としての東光院にフォーカスしてみたいと思います。
ちなみに、西国七福神とは、阪急宝塚線沿線沿いに祭られた七福神を擁する七つの神社仏閣群です。
まずは山門から順にみて行きましょう。
周囲はすっかり住宅街なのですが、立派な木製の山門が威容をはなっています。左奥に見えるのは「魯山人観音」。
なんじゃこりゃ~と思いきや、北大路魯山人(料理人)だそうです。昭和10年、阪急曽根駅前に北大路魯山人が料理長を務めた高級料亭の大阪店が出店されたのがご縁のようです。何がすごいって・・・阪急の歴史と密接に関連しているところがすごい。
道了大権現。室町時代の禅僧にして、神格を与えられた山門の守護者。関東地方では小田原の道了さんと呼ばれるらしいです。豊臣秀吉ともゆかりあり。
こちらが本堂。
西国七福神第一番霊場・毘沙門天。福の神、力の神、抜苦与楽の神。
HPの解説によると、七福神信仰は室町時代から盛んになり、「7」の由来は「七難即滅、七福即生」からきているとされるとのこと。
古来より七福神は、民衆の間で厚く信仰され、室町時代から盛んになりました。神仏の数が七つに決められたのは諸説ありますが、仁王般若経「七難即滅、七福即生」の出典によるものといわれています。
(中略)
当山の毘沙門天を一番札所とし、福禄寿(圓満寺)、大黒天(西江寺)、弁財天(瀧安寺)、恵比寿神(呉服神社)、寿老人(中山寺)、布袋尊(清荒神)が阪急宝塚線沿線の要所々々に鎮座して、多くの参拝者が訪れています。
(HPより)
こちらは正岡子規の句碑。
境内から山門を向く。向かって右側が「あごなし地蔵堂」。
由緒は下の通りです。
起源は西暦735年に遡ります。行基創建で、現在は曹洞宗系の寺院です。
萩の季節には萩祭り!
9月の萩のシーズンには「萩祭り」が開催されています。萩の花を見ながら寺院内を散策することができます。
では、境内の風景を見ていきましょう。
萩の花・・・渋い!派手な花ではないので、あまり人目を引くものではありません。
山門側を振り返る。
大阪名所・萩露園が開放されており、中に入ることができます。
萩露園は萩の花のトンネルのようになっております。
萩の花とあごなし地蔵尊。
「あごなし地蔵」は隠岐の島の阿古さんという農民の名に由来するそうです(公式HPの説明)。一つ一つのエピソードの深さが、このお寺の歴史深さを物語ります・・・
アクセス
東光院萩の寺へのアクセスはこちらです。
阪急曽根駅から徒歩圏内。
住宅街の路地に埋もれていてわかりにくいですが、自動車でもアクセス可能です。
駐車場はこんな感じ。
まとめ
豊中の住宅街の中にひっそりと埋もれてしまった名刹、由緒ある東光院・萩の寺をご紹介いたしました。
初秋の萩の季節には「萩まつり」が開催されています。
歴史上の数々の著名人とゆかりがあり、西国七福神の第一番霊場でもあるこのお寺、ぜひご参拝いただければと思います!