阪急宝塚線沿い屈指の高級住宅街・雲雀丘花屋敷(ひばりがおか・はなやしき)の山手。われわれ庶民には近くて遠いw
でもそこには、庶民がたまには日常を忘れるのにいい隠れ家的絶景レストランと、高級住宅街に溶け込む見学可能な大正洋風建築の記念館があります。
知る人ぞ知る閑静な山手の絶景レストラン:明月記
「明月記」は、庶民は法事などの会食時にしかなかなか近寄りがたい、高級住宅街の最も山手にある景色のよいレストランです。
立派なエントランス。「京風懐石料理」のお店ですので、店構えも京風です。
そして景色。「雲雀丘花屋敷の山手(宝塚市)」の、「嵐山嵯峨野風のお店」で、「大阪平野」を見下ろしながら、「京風料理」を食べるという、なんとも言えない違和感がまた贅沢心をくすぐります。
伊丹空港の滑走路が良く見える。その奥に大阪市内のビル群があります。右手のもっともノッポのビルがあべのハルカスです。
夜景はさぞかし綺麗なことでしょう。
でも、ランチが2000円台からと比較的お得です。
明月記 宝塚本店へのアクセス
阪急雲雀丘花屋敷徒歩20分ほど。駐車場もあります。坂道ですので、自動車でのアクセスの方が無難でしょう。
一休のお得なプラン:明月記宝塚本店(ランチ2000円~, ディナー6000円~)
会食や、何かの記念日にいかがですか?
近くのみどころ:ヴォーリズ建築の高碕記念館は隠れた名所
さて、雲雀丘花屋敷の高級住宅街の一角に、一般人も見学可能な庭園があります。
高碕記念館。東洋食品研究所(川西市本社)の創始者である高碕達之助氏の住まいだった屋敷です。大正時代の建築家、ウィリアム・M・ヴォーリズが設計した「ヴォーリズ建築」の遺残です。
門から階段を上がっていくとライオンがお出迎え。庶民の家ではありえない風景。
これがヴォーリズ建築のコロニアルスタイル。建築には疎いので何のこっちゃですが、レトロで品のある雰囲気ですね。
うまく映せていませんが、庭園からは大阪平野が一望できます。
ヴォーリズさんはもともと米国人ですが、明治38年に来日後、建築家として活躍するだけでなく、メンソレータム(現メンターム)の会社を設立したりするなどしました。けっこうすごい人。大東亜戦争中も自らの意志で日本に残り、生涯日本で過ごされました。
建築家としては、大阪の大同生命ビルや大丸心斎橋店もデザインされたとか。ひえ~
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意外と熱い、雲雀丘の歴史。
ここはメジャーというわけではありませんが、特に阪急沿線の方は絶対に一度は訪れた方がいいです。「梅田」や「箕面」も阪急電鉄の歴史を色濃く感じることができますが、ここも阪急沿線の歴史そのもののように思います。
高碕記念館へのアクセス
阪急雲雀丘花屋敷駅から徒歩10分程度です。駐車場はありません。
最寄りの駐車場はここかな。リパーク雲雀丘花屋敷駅前。
入場料は無料。室内は見学できません。
こういう高級屋敷の一般公開はとてもいいと思います。隠れたおすすめスポットです。駅前に数件飲食店はありますが、せっかくなので「明月記」と一緒に訪問してみてください。
近くのみどころ:満願寺(川西市)
以前の記事でご紹介した摂津国満願寺も、自動車であればすぐ近くです。満願寺も特徴ある古刹ですので、雲雀丘花屋敷界隈を訪れられた際には是非ご一緒にどうぞ。
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満願寺も一緒に考えてみると、「平安時代」「室町時代」「大正」「昭和」のそれぞれの歴史が重層的に積み重なっているように感じ、この地域の奥深さを感じます。
まとめ
いかがだったでしょうか。阪急宝塚線屈指の高級住宅街、雲雀丘花屋敷の山手。庶民には近寄りがたいオーラがありますが、それもまた非日常を味わうアクセントとして、いかがでしょうか?