本日は、大阪から日帰り圏内のハイキングコース!奈良県天川村のみたらい渓谷・およびその周辺スポットをご紹介いたします。
日本のルーツにすら関わる神社を擁する、魅力に満ちた土地でした。
天川村の旅のお供に
- 奈良県天川村の初心者向けの観光情報をコンパクトにまとめています。
- ハイキングコースと登山コースをまとめています。
- 一休掲載おすすめの宿泊施設もまとめています。
大阪から遠いようで案外近い!奈良県天川村
奈良県天川村・・・なんだかすごく遠そうな響きです。
地図でいうと、ここ。
奈良の山奥という感じ・・・けれども、南阪奈道路と、京奈和自動車道を通ると大阪から二時間圏内という、お手軽観光スポットです♪
それではみていきましょう!
みたらい渓谷ハイキング
みたらい渓谷という風光明媚な渓谷があり、渓谷に沿ったハイキングコースが整備されています。
みたらい休憩所側の雰囲気はこんな感じです。
広くはありませんが、一応駐車場もあります。
みたらい渓谷から、天ノ川に注ぐ最後の滝です。
ここからハイキングコースを登っていきます。
大まかな地図はこんな感じ。
普通に階段とか設置されていて、完全に遊歩道となっています。
みたらい渓谷のメインの場所。水がきれい。
渓谷に沿って登っていきます。木漏れ日がきれいです。
途中から、木立のあいだをぬう林間コースになります。歩きやすい。
樹間からの陽光がまぶしい。
観音峯登山口と合流。こちらにも大きくはありませんが駐車場があります。
片道20分程度、往復しても40分ほどのお手軽ハイキングコースです♪
みたらい遊歩道の全貌については、天川村公式サイトの解説をご覧下ください。
ちなみに、ここから登れる観音峯山は、修験道の聖地のひとつである大峰山周辺では初心者でも登れるお山です。
みたらい遊歩道よりワンランクアップした登山道:4つ紹介!
みたらい遊歩道は、一部急登ありますが、子どもでも十分歩けるハイキングコースとなっています。一方、天川村周辺といえば修験道の本場・・・もう少し本格的な登山に興味があるという方のために、レベル別に4つほどコースを紹介させていただきます。天川村のホームページには、実際に村の職員さんがあるいたYAMAP活動記録が記されており、わかりやすいです。
それでは、いってみましょう♪
①観音峯山:初級者向き・往復3時間32分
みたらい渓谷遊歩道との結節点、観音峯登山口から登れます。初級者向き。
天川村職員のYAMAPレコードによると、登山口から観音峯ピストンして往復3時間32分(天川村公式サイト情報(観音峯)より)。
観音峰展望台はこんな感じですが、観音峰山頂の展望はありません。
登山口を地図で示すとここです。
みたらい渓谷だけでは少し物足りない、というあなた!観音峯山登山はちょうどよい半日コースですよ♪
②大峰山寺:男性のみ・中級者向き・往復6時間程度
洞川温泉からアプローチします。宗教上の理由から、男性のみ入山可能(天川村公式サイト情報(大峰山寺)より)。
登山口はここ。天川村職員のYAMAPレコードはありませんが、片道3時間程度と思われます。
③行者還岳:中級者向き・往復6時間44分
天川村職員のYAMAPレコードによると、行者還トンネル西口から行者還岳ピストンして6時間44分。中級者向き。
④弥山・八経ヶ岳:中~上級者向き・往復8時間
天川村職員のYAMAPレコードによると、行者還トンネル西口から弥山・八経ヶ岳ピストンして8時間。中級~上級者向き。
③④ともに登山口はここ。駐車場は有料(1000円)。
まるで異界のような行者宿街!洞川温泉
みたらい渓谷まで来たら、行者宿の街、洞川温泉(どろがわおんせん)はすぐ近くです。
その場所は、ここ。
古き良き日本の風景をそのまま残す、洞川温泉・・・みてきましょう♪
洞川温泉街
大峰山のふもとから流れてくる山上川と、洞川温泉街。
ちょうちんが、独特の雰囲気を醸し出します。。
行者の宿なので、普通の温泉街の宿の雰囲気とは一線を画しています。独特の雰囲気が、他の温泉街にはない感じだと思う。大阪から二時間圏内でこの異界感・・・素敵♪
昔懐かしい感じのたばこ屋さんに備え付けられた自動販売機。
よく見ると、「おもしろステッカー」でした。
その完成度たるや・・・素晴らしい 笑
Narakenのステッカー、いかがでしょうか!?
龍泉寺
そして、洞川温泉街に隣接した龍泉寺。
その由緒は、下記の通りです。
白鳳年間(645〜710)役行者(えんのぎょうじゃ)が大峯を開山し、修行していた頃、山麓の洞川に下りられ、岩場の中からこうこうと水が湧き出る泉を発見されました。役行者がその泉のほとりに八大龍王尊をお祀りし、行をしたのが龍泉寺の始まりであると伝えられています。この泉を「龍の口」と言い、この地を龍神様の住まわれる泉ということから、龍泉寺と名付けられました。
(龍泉寺HPより引用)
水が豊かな地である洞川温泉周辺、この地も水にかかわる重要なエピソードがある地です。
本堂。
そして寺院内の解説。
役行者(えんのぎょうじゃ)が開拓し、その行者道が現在にいたる洞川・・・行者の聖地にして、役行者の墓がある大阪・箕面(みのお)とも全く無関係とは思えず、奇妙な縁を感じる土地です。
さすがに、めちゃくちゃきれいな水です。
大峰本宮・天河神社
そして、天川村を訪れた際には、大峯本宮天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ、別名:天河神社)も訪れてみるべき超絶パワースポットだと思います。
ご由緒は公式HPをご覧ください。
主祭神のいちきしまひめのみことは宗像三神の一柱で「水の神」。また、弁財天の別名もあります。
創建に携わったのはまたもや役行者と、天武天皇(!)。
そして弘法大師・空海も、高野山の開山に先立って修行を行ったとされる地。
歴史をさかのぼれば、神武天皇が「ヒノモト(日ノ本)」の言霊を授かったともされる地・・・!!
という、凄すぎるパワースポットでもあります。
良い気に満ち溢れた境内の風景を、ただご覧ください・・・!
能が舞われる舞台。
この神社には、五十鈴という神宝があり、鈴にまつわる以下のようなエピソードがあります。
五十鈴(いすず)は、天河大辨財天社に古来より伝わる独自の神宝で、天照大御神が天岩屋戸にこもられたとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)をもって、岩屋戸の前にて舞を舞われ、神の御神力と御稜威をこい願われたことによって、岩屋戸が開かれ、天地とともに明るく照りかがやいたという伝承に登場する、天宇受売命が使用した神代鈴と同様のものであると伝えられています。
公式HPより引用
「鈴」は古代日本史を考えるうえで鍵となるアイテムの一つだと思います。弥生時代の「銅鐸」にも鈴がついていたという説がありますし、現代にも神社では鈴を鳴らすという風習があります。
その「鈴」そのものが神社の神宝というこの神社・・・ただならぬ雰囲気をビンビンと感じます。
天宇受売命(アメノウズメ)は歌と踊りの始祖神であることから、芸能の神ともされています。
正確な起源はわかりませんが、おそらく役行者が活躍した飛鳥時代に遡ると思われます。天武天皇が壬申の乱のときに先勝を祈願しました。
さらに時代が遡った初代天皇である神武天皇については実在の人物かどうか分かりませんが、社殿によると神武天皇が「ヒノモト(日本)」の言霊を賜ったとされており、いずれにしても日本そのもののルーツに深くかかわる興味深い神社だと思います。
日本三大弁財天の筆頭とされます。
天川村を訪れた際には、ぜひ参拝したい霊験あらたかな神社です。
天川村のおすすめのおみやげ
天川村といえば、なんといってもその「水」が有名です。奈良県でしばしば見かけるミネラルウォーター「ごろごろ水」は洞川温泉近郊でとれる水です。天川村を訪れた際には、絶対に外せないおみやげといえます。
ごろごろ水についてはこちらのページにきちんとまとめましたので、よかったらこちらもご参照ください。
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天川村の宿泊
大阪から十分日帰り圏内の天川村ですが、登山道も豊富にあり、その底知れぬ魅力は一日では到底知り尽くすことはできません。
「日ノ本」のルーツともいえる天川村で、ゆっくり過ごしてみたいという方、一休掲載ホテルを2件リンクしておきますので是非宿泊のご参考としていただければ幸いです。
奈良県洞川温泉の宿 花屋徳兵衛の宿泊を一休でお得に!【千と千尋の神隠しのような世界・・・】
天川村の中心地!せせらぎの宿弥仙館の宿泊を一休でお得に!
日本の聖なる土地で、魂を再生させてみたい!
まとめ
大阪から二時間圏内の自然ゆたかなみたらい渓谷遊歩道と、他では味わえない独特の雰囲気を持つパワースポット、洞川温泉・龍泉寺と、天河神社を紹介いたしました。
みたらい渓谷の遊歩道は、みたらい渓谷~観音山登山口のあいだしか歩いていませんが、全コースはもっと長大です。
くわしくは天川村の公式HPもご覧ください。
洞川温泉は、大阪では味わえなぬ異界のような独特の雰囲気でした。また、古来より神聖な力を持つとされる「鈴」そのものを神宝とする天河神社は日本の歴史を密接に関わる重要な土地でした。
知れば知るほど面白ろ過ぎます、奈良県天川村!!
大阪からの日帰り旅行のご参考にしていただければ幸いです!