事前知識なく大阪・関西万博のTECH WORLD(テックワールド)を訪れたところ・・・事実上の、台湾館でした!
館内では、「台湾」というワードはほぼありません。TECH WORLDという架空っぽい島の歴史や自然が語られますが、どう見ても台湾ですww
台湾と語らずに台湾がパビリオンを出展する、その苦肉の策だったのでしょう。そんな、国際情勢の駆け引きが垣間見えるのも、万博の醍醐味です!
そういったことも含めて面白かったので、TECH WORLDを取り上げます。

TECH WORLD:事実上の台湾館、その見所
事前予約可能なパビリオンですが、予約なしでも並べば比較的すぐ入れます。TECH WORLDと聞くと何のこっちゃですが、事実上の「台湾館」と知れば、親しみもわくでしょう!
お客さんも、他のパビリオンに比べて中国語圏の方が多いように思いました。恐らくは、台湾人の方々でしょうか?

まず、「TECH WORLDという島」の自然史が、数百のインタラクティブディスプレイのパフォーマンス(?)とともに表示されます。
事前知識なかったので、このあたりまでは完全に架空の島のお話かと思ってました(笑)

「TECH WORLDの自然」のコーナーで、玉山の動画がながれます。ニイタカヤマ。

台湾を象徴する花、胡蝶蘭の展示。ここでも「台湾」というワードは出ず、「この島の特徴的な花です」とのプレゼンテーション。

ナノテクノロジーで花弁にプリントしたらしい。詳しい解説はありませんでしたが、台湾の象徴・胡蝶蘭に、日本の象徴・桜のコラボとは、熱いのではないでしょうか?!

胡蝶蘭と、蛍を模した光のアートの廊下を過ぎると、世界最高峰の美術ディスプレイに絵画が表示されるコーナーがあります。派手さはないけど、地味に凄い技術だと思った。
このあたりから、ようやく台湾の歴史的な絵画や現代の建造物が表示されるようになってきて、「あっ、TECH WORLDって台湾のことかw」となりました。
台湾の正体が判明してからは(笑)、半導体全振りの展示内容となります。半導体のごく基礎的な知識が学べます。


いや~、これを見ると、台湾人は半導体技術に相当の自信とプライドを持っているんだな~と思いました。日本も負けていられませんね!
出口には、台湾のスイーツとフードが食べれる喫茶がありました。お土産ものも台湾。
TECH WORLD・・・台湾やん!!?(笑)
大屋根リングの外に位置するという面白さ
台湾が、台湾館と名乗らずにパビリオンを出展しているのが、TECH WORLDだということがようやく分かりました。
そこで、ふと思う。
大阪・関西万博では、大屋根リングの内側に海外のパビリオンが、大屋根リングの外側に日本のパビリオンが配置され、大屋根リングの中で世界が一つになっている様子をリングの上から眺める、というのがコンセプトだったと思います。
とすると、ですね。
TECH WORLDは、大屋根リングの「外」にあるんですよね。つまり、日本ゾーンに位置している。だから、それが台湾館だとなかなか気づかなかったところもあります。
台湾が台湾と名乗らずTECH WORLDとして、日本エリアに位置しているということ、これは様々な国際情勢に配慮してのことだと思われますが、興味深いことでもあるな~と思いました!
今回は、紛争地域にあるイスラエルやパレスチナ、ウクライナもパビリオンを出展していることですし、国際情勢を垣間見ることができるのも万博の醍醐味ですよね!

(最近はメンテナンスの簡便さゆえに、noteに移行しつつあります)
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