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いち大阪人が考えるIR誘致への期待とそこに見える日本の問題点

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当ブログでは、大阪経済の復活を願いながら、細々と大阪の魅力を発信しています。

当ブログ的には、カジノを含む統合型リゾート(IR)の、大阪夢洲への誘致に大きな期待を寄せておりました。しかし、カジノ議連議員の外国企業からの収賄問題や、新型コロナウイルス感染症によるインバウンド減少など、逆風が吹き続けているIR誘致となっています。

令和元年12月に大阪IR基本構想がまとめられ、事業者選定や、国の方針決定を待っている状態でしたが、コロナのためにこの記事作成時点で、無期限延期のようになっています。

ここで一旦立ち止まり、IRに期待されることは何なのか、そして問題点は何なのかを改めて考えてみたいと思います。

IRは単なるギャンブル場ではない

カジノばかりが取り上げられますが、IRはカジノだけではなく”統合型リゾート”というのがミソです。

G20大阪サミットでは、大阪南港のインテックス大阪が使用されましたが、インテックスも古い施設であり、大阪が国際都市として発信力を強化していくためには新しい大規模国際会議場が必要です。それを、国のお金ではなく、民間のお金を使って作らせるのが、大阪IRの本質であると考えます。

(インテックス大阪)

大規模会議場だけではなかなかペイできないので、その他の集客のためのコンテンツとなるのが、リゾート型ホテルであり、カジノであるわけです。大阪IRはカジノがメインではなく、それに付随する”カジノ以外のもの”こそが、重要だと考えます。

単なる賭場を作るだけなら、賛成しかねます。しかし、「民間の力を使って」大阪を国際都市に持ち上げるために必要な施設を作るのが、大阪IRだと思います。

MICEを振興していくためにも、IRは極めて有用でしょう。大阪復活のために必要なインフラを民間に作らせる、これこそが当ブログ的に大阪にIRが必要と考える理由です。

 

大阪にはIRを作るための「何もない土地」がある

 

そして、IRが作られる予定となっている場所は、長らく大阪市がその使用法を持て余してきた大阪夢洲(ゆめしま)という人工島です。埋め立てはしたものの、使用されることなく放置されてきた広大な土地が、夢洲です。

 

(大阪夢洲)

そこに、大阪万博とIRを持ってくるという、大阪に夢も希望もなかった1990年~2000年代初頭から考えればまさに夢のような話です。

IRを作るにあたって、今ある施設を潰して更地にする必要性もない、まさにここに作ってくださいと言わんばかりの広大な土地があるわけです。IRは、大阪経済復活のために極めて大阪と親和性が高い施設だと思います。

そして、本土から夢洲に通じるのは現在のところ2本の道のみ。地下鉄の延伸計画もありますが、それを含めたとしてもアクセスが極めて限定される、孤島でもあります。この「孤島」という条件がまた、IRにピッタリだと思います。

当ブログ的にも、賭場そのものには治安やギャンブル依存症などの懸念を感じます。しかし、孤島であるが故に、バリバリのセキュリティを導入し、堅牢な空間に作り上げることも可能だと考えます。大阪万博跡地となる予定でもあり、是非、夢洲を特区指定して、全区画に最先端の顔認証つきの監視カメラをつけ、ドローンによるパトロールを行ったり、生体認証によるカジノ入場制限を行ったりなど、実験的な試みを積極的に行っていってもらいたいです。

世界で最もセキュリティーに優れた実験的都市=大阪夢洲、これこそが大阪IRの目指す姿ではないかと思います。

ユニバーサルスタジオ・ジャパンのキャッチフレーズのように、「世界最高品質」のセキュリティを目指して欲しいです。

 

日本に3つもIRはいらない

さて、話が大阪から日本全体になりますが、今のところ日本の3か所においてIR候補地が選定される見通しとなっています。

しかし、日本に3つもIRが不要であることは、小学生が考えても分かりそうなものです。ラスベガス、マカオ、モナコなど、オンリーワンであるからこそ世界から集客が見込めるわけなのに、日本国内に3つもカジノを作って潰しあいの状況を自ら作るのはいかがなものかと思います。

ディズニーランドが、千葉だけでなく東北や四国など日本国内に3か所あったら、いったいどうなりますか?お互い潰しあって淘汰されていくのは目に見えているし、外国からディズニーランド目当てに日本に行こうという気も失せるのではないでしょうか。

こういった施設は「1個しかない」からこそ、上手くいくのだと思います。2個目、3個目を考えるのは、まず1個目がうまくいってからでしょう。

ということで、大阪の復活のためには夢洲IRが必要で、それは極めて費用対効果の良いものになる可能性があると考えていますが、正直なところ国内に3つもIRを作ろうという国の方針には賛同しかねます。

そして、IRを3つも作らなければならないということは日本という国がかかえる大きな闇というか、問題点のように思います。

 

日本の政治が動く理由:おらが村にもIRを!

日本経済の復活のためには、東京一極集中を打破することが必要で、その旗手となるのが大阪だというのが、大阪の発展を願っている当ブログの立場です。その意味では、大阪の復活こそ、日本経済復活の第一歩となるのではと考えています。

したがって、国家戦略としてIRという試みを行うなら、まず大阪で始める以外に選択肢はないと思うのは、大阪人の贔屓目なのでしょうか?笑

しかし、それだけでは国は動かないようです。残念ながら・・・

大阪が手を挙げるなら、うちの地元も手を挙げたい!特に、IRといった巨大事業の誘致となれば、政治家としてはのどから手が出るほど欲しいものでしょう。

かくして、我も我もと各地方が手を挙げ、競合の末に3か所に決定するというようになったというのが実際のところでしょう。

つまり、「初めから大阪ありき」では国は動かない。自分の地元にも利益があるかも・・・という目の前のニンジンを吊るされることで、ようやく国会議員が大勢動き出すわけです。国が動くのは、国家戦略によってではなく、自分の利益のためです。情けない・・・

そして、私欲にまみれた議員がいる周りで、事業者も競合させていることから、某議員のように賄賂を受け取るという事態が生じるわけです。これは、日本の意思決定プロセスの大きな欠陥のように思います。

 

 

まず大阪で実験的にIRを!成功すれえば2か所目を選定するというプロセスの方が良い

 

ということで、IR開業を見込む時期に大阪万博というビッグイベントがある点、使い道を持て余した夢洲という広大な更地がある点、そして日本経済復活の先駆けとして大阪が息を吹き返すためにも、まずは大阪万博開催に焦点を合わせて大阪でIRを先行開業するという英断を、政府・国会議員には行ってもらいたいものです。

業者も、大阪IRにかける熱意からMGM-オリックス連合でほぼ決まりで良いと思います。

そして、大阪が成功したら2か所目、3か所目を考えるというプロセスで良いではありませんか!?

30年後、50年後に日本をどうしたいのか、政治家のみなさんにはこの大局観をもっていただきたいです。

 

コロナで更に吹き荒れる逆風、しかしピンチをチャンスにできるか?

 

以上は、新型コロナウイルスの世界的蔓延が「ない」と仮定した場合の話です。

現実は残念ながら、新型コロナウイルスのためインバウンドがほぼ消滅し、復活のめどがたっていません。

IRは国外からの集客コンテンツのため、インバウンドなしには、IRは成り立ちません。いずれコロナウイルスも収束するでしょうが、以前と全く同様にインバウンドが来るようになるまでには、まだまだ時間がかかるでしょう。

アフターコロナの世界において、IRというコンテンツが適切なのかどうかということについては、再考の余地があると考えます。もともとの2024年IR開業というプランは、なかなか厳しいというのが実際のところでしょう。

2025年大阪万博には、もともとARやVRを駆使して、現地に行かなくても楽しめるようなものにするという目標がありました。もしかしたら、2025年大阪万博で見られる技術の中に、現状を打破するためのブレークスルーがあるかも知れません。

そういう意味でも、大阪IRは大阪万博とセットで考えるべきものだと思います。

また、コロナがあったからこそ、日本国内に3つもIRを作るという方針を一旦撤回する好機でもあると思います。関西経済復活の熱を盛り上げつつ、日本政府にも賢明な判断を期待したいです。

 

 

 

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