三草山は大阪のてっぺんこと能勢町にある標高564mの山です。
能勢町最古の道しるべが残り、古代の７つの道が交差するという才の神峠を持ち、源義経も壇ノ浦の戦いの前に立ち寄ったとされる由緒ある名峰ですが、今やその名は失われたも同然で、大阪人でも知らない人がほとんどでしょう。
”のぼれば白雲皓々(こうこう)としてそびえ、くだれば青山峩々(がが)として岸高し(平家物語)”
本日は、そんな古代日本に重要な役割を果たしていたかもしれな大阪府能勢町の三草山のハイキングコースについてまとめてみたいと思います。
古代日本に思いを馳せる・忘れ去られた大阪の名峰：三草山ハイキングコース
ハイキングコースの紹介
「慈眼寺」を起点としたいと思います。
慈眼寺のやや西側にこのような分岐があります。表札の矢印がどちらを指しているか分かりにくいのですが、田んぼの脇を登っていく道を進みます。
舗装された急坂を登ってゆきます。
一瞬迷いますが、矢印の方向へ進みます。標識もあまりやる気なく、分かりにくいです。
この分岐にいたっては標識なし。三草山が右手に見えますので、一瞬右方向へ行きそうになりますが、左方向へ進みます。
ようやくハイキング道入口・・・というか、歴史深いこの山を慮れば、古代より人が通る道であったのでしょう。
のぼれば白雲皓々(こうこう)としてそびえ、くだれば青山峩々(がが)として岸高し(平家物語)
「当山の伝承は古く推古朝で・・・」との記載あり。
ちなみに、推古天皇は日本史上初の女性天皇。在位は西暦593年～628年とされます。聖徳太子が活躍した時期です。
そんな時代から古書にも言及される大阪・能勢の三草山・・・凄くないですか？？忘れ去られた北摂の歴史です。。
ハイキング道はこんな感じで、階段はあるもののかなりガレていて歩きにくいです。うぅーん、、能勢町・・・こんな凄い歴史のところもったいない。。整備したら素晴らしい観光資源になりそうな予感。。。
ゼルフィスの森へ到着。三草山への道半ばです。「自転車・バイク通行禁止」との看板がありますが、こんなところどうやって自転車・バイクで登ってくるんだ・・・(-_-;)
ゼフィルスの森解説。
ゼフィルスの森、ここまでの登山道とは雰囲気が変わり、明るい森です。
ゼフィルスの森は明るいですが、それ以外は谷間の薄暗い道が続きます。
そして、山頂に到着すると、急に展望がひらける。。
三草山：山頂の風景
三草山の山頂です。
山頂は整備されており、展望もあります。
こんな感じ。
池田の五月山、新猪名川大橋(ビッグハープ)の奥に、伊丹空港と大阪市内のビル群が見えています。
のっぽビルはあべのハルカスです。
というわけで、谷あいのガレた登山道とうって変わり、山頂は広々として気持ち良い空間が広がっています。
登りは約50分、下りは約25分程度です。
なお、三草山には神功皇后が三韓征伐に出兵しようとした際、この地の神が助言をしたという不思議な記述が、摂津国風土記に記されているらしいですが、この三草山周辺には、古代能勢の謎を解き明かすための重要な伝承が複数ありますので、また記事をあらためてまとめてみたいと思います。
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ともかく、この三草山は古代日本にとっても重要な山であったようです。
三草山山頂の様子を動画で！
山頂の様子を、動画でまとめていますので、合わせてご参照ください！
【北摂の風景と自然音】新緑の三草山山頂：大阪府能勢町 [3分の動画]
鳥の鳴き声が素敵です♪
アクセス
大阪府能勢町の三草山はここです。
地図内に三草山登山口・棚田駐車場の場所が示されておりますので、自動車で訪れられる際はぜひご参考ください！
宿泊は？
三草山の比較的近くに、能勢温泉があります。
剣尾山登山とあわせて、週末に能勢でゆっくり過ごされるのはいかがでしょうか？
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山辺離宮は能勢の高級宿です。
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さらに、能勢温泉の近くには能勢に似合わぬ(?)超高級レストランもあります。
大阪府能勢町ダントツの高級レストラン：和洋折衷の日本料理・新でのお食事予約をお得に！
能勢にもっと注目が集まってほしい・・・そう願っています！
まとめ
大阪のてっぺんこと、能勢町の三草山ハイキングコースについてまとめました。
道中、案内板も少なく迷いそうになりますし、途中まではガレた谷間の薄暗い登山道ですが、山頂は広々としていて見晴らしもよく、気持ち良いです♪
駐車場から50～60分程度で到着いたしますので、ちょっとした日帰り登山に適した山だと思います。
そして、三草山は歴史にも何度か登場する、実は重要な山だと思われますが、その伝承も広くは知られておりません。
ハイキング道をたどりながら北摂の歴史に思いを馳せるにも、良い機会となるかも知れませんね！
