JRおおさか東線の開通により、梅田を経由せずに「北摂」と「河内」を結ぶ路線が誕生いたしました。当ブログでは、その経済効果についていろいろと考察を行っています。
本日は新幹線と京阪沿線のアクセスについて考えてみたいと思います。すなわち、「野江での乗り換え」は便利かどうか!?についてのレポートです。
行先 | 新大阪 | JR淡路 | 放出 | 高井田中央 | 久宝寺 |
所要時間 | 10分 | 5分 | 4分 | 9分 | 21分 |
運賃 | 180円 | 160円 | 160円 | 180円 | 220円 |
乗り換え | 新幹線、御堂筋線 | 阪急 | JR学研都市線 | 中央線 | JR大和路線 |
新大阪-京阪電車のアクセス:野江での乗り換え
新大阪でJRおおさか東線に乗る
新大阪駅からJR野江駅までは、JRおおさか東線で10分です。料金は180円。
乗ってしまえばすぐですが、おおさか東線の発着回数が1時間に4~5回と少ないのが現在の問題点でしょうか。
(JRおおさか東線・新大阪駅時刻表)
乗ってしまえば10分で到着。
JR野江駅⇔京阪野江駅
できたばかりなので、ホームはきれいです。
改札を出ると標識があります。左に行けば地下鉄谷町線(ちょっと距離がある・・・)、右に行けば京阪電車です。
東口から東の方へ進んで、駅の方を振り返る。
東の方へほぼ真っ直ぐ歩けば、徒歩2分ほどで京阪の駅です。”ほぼ真っ直ぐ”ですが、少し道が曲がっているため、JR野江駅から京阪野江駅は見えません。ですが、歩いてもすぐの距離です。淡路の乗換えに比べると圧倒的に距離は短いです(旧ブログ:淡路での乗換え JR淡路駅と阪急淡路駅)。
ということで、新大阪で電車に乗ってしまえば、おおさか東線経由でホームでの移動を加味して13~14分程度で京阪野江駅まで到達します。
京阪野江駅側には、こんな標識があります。
京阪野江駅
京阪野江駅。阪急沿線市民には羨望の私鉄複々線・・・
しかし、問題は「普通」しか停車しない駅であることでしょうか。それでも、1時間に6~8本は出ているので(JRおおさか東線より多い!)、そこまで不便は感じません。淀屋橋or中ノ島方面へ行くにはそう不便ではないでしょう。枚方方面へ行く場合には、守口市で急行へ乗り換えてください。
枚方と新大阪のアクセスには、御堂筋線とJRおおさか東線どちらが便利?
ということで、京阪沿線と新大阪(あるいは淡路での阪急へのアクセス)には、これまでの御堂筋線経由、大阪環状線経由に加えて、JRおおさか東線経由という選択肢が加わりました。
そこで、「枚方市駅」から「新大阪駅」で新幹線に乗る場合、御堂筋線経由、大阪環状線経由とJRおおさか東線経由どのルートが便利でお得か、シミュレーションしてみましょう。
①大阪メトロ御堂筋線経由
従来ルート。京阪の終点「淀屋橋駅」まで行って、大阪メトロ御堂筋線で「新大阪駅」へ行きます。
平日8時出発という条件だと、
8:08 枚方市 -(京阪)- 8:34 淀屋橋 -(御堂筋線)- 8:50 新大阪 42分 570円
②大阪環状線経由
従来のもうひとつのルート。京阪の「京橋」で環状線に乗り換えて、「大阪」でもう一度乗換え。2回乗換えがやや面倒か。
8:01 枚方市- (京阪) - 8:23 京橋 -(JR大阪環状線) - 8:37 大阪 - (JR京都線) - 8:47 新大阪 46分 520円
3 野江乗り換え
野江で京阪⇔JRの乗り換えを行うルート。
8:18 枚方市 - (京阪) - 8:40 守口市[準急→普通乗り換え] - 8:50 野江 - (徒歩乗り換え) - 8:55 JR野江 -(JRおおさか東線) - 9:06 新大阪 47分 520円
京阪野江が普通しか停車しないことと、おおさか東線が15分間隔の運行というデメリットがありますが、時間が合えばそんなに不便ではなさそうですね。
野江での京阪⇔JR乗り換えの北摂地区にもたらす真の効果
御堂筋線があるため、京阪沿線から新幹線へのアクセスに果たすおおさか東線の役割は残念ながら限定的です。しかし、北摂地区にもたらす真のインパクトは別にあると思います。それは、「淡路」での阪急への乗り継ぎです。
おおさか東線は「淡路」と「野江」を繋いでいますので、阪急沿線と京阪沿線の接続に梅田を経由しなくて良いというバイパスルートになります。大阪モノレールとともに、阪急沿線と京阪沿線を「縦に繋ぐ」という役割が大きいように思います。
吹田方面と城東区・守口方面のアクセスが向上することになりますが、吹田と守口の謎のシナジー効果に期待しましょう。
野江駅周辺で休憩できるお店は?
徒歩で移動途中に2件ほど喫茶店があります。
JR野江駅のすぐ目の前にある「喫茶ばんばん」(写真右側)と、
JRと京阪の駅の中間地点にある「喫茶ピノキオ」です。
どちらも昭和風情の残る味のあるお店でランチも営業されています。淡路といい、野江といい、おおさか東線沿いは”下町感溢れる大阪の街並み”が残っていて、今後駅周辺の開発が進んでも残して欲しい風景と思います。
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まとめ
京阪沿線から新幹線へのアクセスについて、枚方市駅-新大阪駅をモデルケースとすると、
1.御堂筋線利用 42分程度 570円
2.大阪環状線利用 46分程度 520円
3.おおさか東線利用(野江駅乗り換え) 47分程度 520円
おおさか東線に今のところ優位性はありませんが、淡路経由での阪急沿線⇔京阪沿線のアクセスには便利かも知れません。
主要駅への所要時間・運賃等
行先 | 新大阪 | JR淡路 | 放出 | 高井田中央 | 久宝寺 |
所要時間 | 10分 | 5分 | 4分 | 9分 | 21分 |
運賃 | 180円 | 160円 | 160円 | 180円 | 220円 |
乗り換え | 新幹線、御堂筋線 | 阪急 | JR学研都市線 | 中央線 | JR大和路線 |